イガワヒロトのブログ

志について探求を続けるイガワヒロトが、いつまでも青臭い心(ブルーハーツ)でニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオなど)の批評や日常の思った事を青っちろい言葉で記事にします。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

今秋絶対行って欲しい芝居・舞台

劇団パラドックス定数「東京裁判」です。

私はこの作品を過去に3度観に行っていますが、一番最初に観た時のことをよく覚えています。

大学の演劇サークルの先輩と二人で観に行ったのですが、舞台の幕が下りた後、座席で先輩と顔を見合わせて、二人とも「す、すごい」といって、少し呆然としてその場を動けませんでした。

感動したんです。

感動と言っても、単純に「泣ける」とかそういう感動ではなく(私はそういう感動系も好きなのですが)、観終わった後に心に深く深くズシンと刺さって、日本人としての自分とか、自分自身の生き方とか、どうありたいのかとか、そういう心の奥を奮わせてくれました。

内容はタイトルの通り、東京裁判のお話。

「人類の知る最重刑」を検察団から求刑された日本側の主任弁護団を描いたお話しです。

こう書くと、なにか思想的な作品だと思う人もいるかもしれませんが、この作品を観て個人的に改めて東京裁判第二次世界大戦の史実を調べた限りでは、ほぼ史実を忠実に描いています。

舞台の制約上、実際の東京裁判と弁論者を変えている箇所はありますが、それも事実の本質を変えないように配慮されています。

史実を歪めたり、思想を押し付けようという作品ではなく、私達が理解できていない当時の人々(弁護団、判事、検察官、そして日本国民)の状況や思いに私たちの世代から迫ろうとしている作品だと思います。

それと脚本素晴らしさの他にパラドックス定数の素晴らしさは、役者さんのすごさです。

私も舞台かじった経験あるので、多少は色々な劇団の舞台を観に行っていますが、パラドックス定数の役者さんの役作りはハンパないです。

もうまんま「その人」がそこにいる感じで、だから観客もその空間の中に溶け込まれて、登場人物と同じ空間で同じ体験をしているように感じることができます。

いや、もうぐだぐだ書いてきましたが、理屈抜きで、とにかく騙されたと思って観て欲しい作品です。

あの当時の事実や人々の想いに迫る体験を、一人でも多くの人にして欲しいし、その体験ができる作品だからです。

パラドックス定数 第35項

  「東京裁判(2015)」

作・演出

野木萌葱

出演

植村宏司

西原誠吾

井内勇希

今里 真

小野ゆたか

2015年

10月22(木)19:00

10月23(金)15:00 19:00

10月24(土)15:00

10月25(日)15:00

俳優座劇場

東京、市ヶ谷。祭りの落とし前。

おそらくあと一時間もすれば、

此処は傍聴人で溢れ返るだろう。

煌々と照らされたその広い空間の片隅に、

彼等五人の席がある。

弁護団主任弁護人。

「人類の知る最重刑」

を求刑する検察段を相手に、

彼等は真っ向から勝負を挑む。

個人の尊重を懸けた、言葉の戦い。

1946年東京、市ヶ谷。

極東国際軍事裁判所本法廷。

祭りの落とし前をつけるべく、

世紀の裁判が開廷する。

パラドックス定数ウェブサイトより

-追伸ー

これまでの東京裁判の公演は王子にあるpit 北/区域という二階建ての会場を上手に利用した演出でしたが、今回は俳優座劇場での公演ということで、どのような演出になるのかなぁ。

あと、出演者の小野ゆたかさんを最近よくテレビで見かけます。たまたまテレビつけているときに、フジテレビで放送されていた「ラーメン大好き小泉さん」ていうドラマと、「癒し屋キリコの約束」というドラマにも出演されているのをお見かけして驚きました。

今後のご活躍がますます期待されます。

ではではこのへんで

東京裁判 (講談社現代新書)  日暮 吉延 (著)

日本人なら知っておくべき 東京裁判 (綜合ムック)  

東京裁判 [DVD] 小林正樹 (監督)