井川ヒロトのブログ

志について探求を続ける 井川 ヒロト が、ニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオ)などについて思った事を綴ります。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

日立が幸福度指数でホーソン実験を再証明

日立製作所は、人間の行動パターンを数値化して、そのビッグデータを活用することで、「幸福度」を測定できる装置を開発したそうです。

■PC Watch 「日立、集団の幸福感を測定する技術を開発」

株式会社日立製作所は、集団の幸福感を身体運動の特徴パターンから、「ハピネス度」として定量化する技術を開発した。また、日立ハイテクノロジーズでは、この技術を利用して、組織活性度を計測できるウェアラブルセンサーを開発。組織活性化に向けたサービスを提供する。

(中略)

「コールセンターでは、休憩時間に話が弾んだ場合の方が、ハピネス度が高まるという結果が出た。そこで、同世代のオペレータを一緒に休憩時間をとるようにしたことで、受注率を高めるといった応用が可能になった」という。集計データを元に、最も効率的な社内レイアウトに生かすといった使い方や、ビルの従業員に合わせた最適な空調システムの稼働、エレベータの運用といった活用も可能になるという。

ホーソン実験依頼、人間関係論だったり、ES(エンプロイーサティスファクション、従業員満足度)の重要性は組織論学者が繰り返し訴えてきたわけですが、扱う内容が感覚的な分、感情論的な捉えられ方をされがちな幸福度指数(ハピネス度)。これを改めて定量的に証明したことは凄いと思います。

この技術についてもう少し調べますと、例えば売り場のどこに売り子さんが立っているかによってのお客さんのハピネス度を測定して、売り場改善に繋げたりと、応用の幅の広い技術だと思いました。

例えば、この技術でも応用可能だと思いますが、以前逆にストレス度を測定する別の技術の話しを聞いたことがあります。

その技術を生かして、運転手のストレス度が高まる道路の場所を特定して道路改善をして事故率を減らしたりといった活用を模索しているといった話でした。

ビッグデータは数年前から注目されていますが、こうした、人間のちょっとした行動や感覚を測定できる技術が比較的安価で作られる環境が整ってきた今、いっきに広がる時代の予感を感じました。

ではでは今日はこの辺へんで。

ではでは。

「データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則」矢野和男著(草思社

「ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか」ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史 (その他), 関 美和 (翻訳)( NHK出版)