今、大卒就職率の高まりと共に考えるべきこと
今日でいよいよ仕事納め。
皆様今年一年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
さて、今日は大学卒業者状況の推移を見ていきたいと思います。
(出典:文部科学省「平成26年度学校基本調査(確定値)」)
【読み取れること】
1.入学者数と卒業者数の差は約55,000人
平成26年3月に大学を卒業した人は565,573人で、4年前の22年度入学者数約62万人のため、約55,000人の学生が休学、退学、除籍等により、少なくともストレートには卒業していないことが分かります(昨年度の数字は52,000人)。
2.大学院等への進学者数は減少傾向
大学院等への進学率は緩やかな上昇傾向にありましたが、平成22年をピークに、減少を続けています。これは、後述する就職率の上昇が影響していると思われます。就職が厳しいのであれば、大学院へ行ってキャリアを作る期間を設けようと考える層による変動があるのだと考えられます。
3.就職率は上昇傾向
就職率は、進学率とは反対に、平成22年度に急激に落ち込み、その後4年連続で上昇を続け、今年の就職者数は394,768人と昨年と比べ約19,000人増えました。
卒業者に締める就職者の割合も2.5%上昇し、69.8%とほぼ7割に近づきました。
増税や労働市場の変動で、実質賃金や平均所得は下がっているといわれていますので、就職率の上昇のみを手放しで喜んではいけないのかもしれません。
しかし、働きたくても働けない方が減り、自立して生活をしていくことができる人が増えることの方が、優先度は高いのだと思います。
仕事や給与を分配するワークシェアは、一見非効率だったり、給与が減ったりと悪い面ばかり見えてしまいがちですが、ワークシェアによって生まれた時間で個人が様々な体験をし、その経験を持ち寄ってまた仕事に活かすサイクルを回すほうが、イノベーションが求められる社会では効率的だと思います。(まあ、そのマネジメント能力が問われるわけですが)
実際に業務時間を減らし、効率化した上でより高い成果を上げる企業も出てきているようです。
ワークシェアの考え方や、ワークシェアで成果を上げた実例は、有名な小室淑恵さんのTEDスピーチを見ていただくととても分かり易く説明されています。
10分程度の動画で見やすいですので、まだ観たことのない方は是非観てみてください。
とはいえ、もちろん収入は増やしたいものです。
収入を増やすためには、その原資となる利益を組織にもたらすことが必要なわけで、新たな価値を生み出して社会に貢献し、利益を増やす努力を我々が続けていくことが必要なんだと思います。
ではでは今日はここまでです。
ではでは。
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術 小室 淑恵 (著) 日本能率協会マネジメントセンター
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改訂版 小室淑恵の即効プレゼン術: [図解+実例]でわかる実戦テクニック42 小室 淑恵 (著) 学研パブリッシング