2018年問題にまっすぐ向き合う
いや~今日も寒いですね~
今年はインフルエンザの流行で、学級閉鎖が1週間で1400施設あり、倍増したそうです。
体調にはくれぐれも気をつけて、元気でクリスマスや年越しを迎えたいですね。
かくいう私も、先週から一週間風邪を引きまして、やっと鼻水が垂れるくらいまでに回復してきたのですが;
さて、今日は大学業界関係者の間では有名なデータ。18歳人口と高等教育機関への入学状況のデータを見て行きたいと思います。
(出典:文部科学省「平成26年度学校基本調査(確定値)」)
【グラフの解説】
はじめてこのグラフを見る方には、様々な要素が入り混じっていて、少し分かりにくいと思いますので、まずはこのグラフの見方を解説します。
とはいっても、下の5つが分かれば簡単に読み解くことができます。
①縦の棒グラフは18歳人口で、平成26年度は1,180,838人です。
②その棒グラフのうち、下のほうはクリーム色で塗られていますが、この部分が高等教育機関への入学状況の率を表しています。
③平成26年度は、高等教育機関への進学率は80%となったため、棒グラフの下から8割までがクリーム色になっています。
④ちなみに高等教育機関とは、大学+短大+高等専門学校+専修学校(専門学校)です。
⑤下から3つめの赤い折れ線グラフが、大学への進学率で、平成26年度は608,247人進学し、18歳人口にしめる割合のうち、51.5%の進学率であったことを表しています。
【読み取れること】
・平成25年度の18歳人口は、ここ5年間で最も多く、1,231,117人であったため、平成26年度は前年と比べ5万人以上減った。
・次年度平成27年度はまた120万人台に18歳人口が回復し、その後は平成30(2018)年度までは若干減少しながらもほぼ横ばい。
・高等教育機関への進学率はここ数年77%~79%を行ったりきたりしてきたが、初めて80%代になった。
・短大への進学率は年々減少傾向
大学業界では「2018年問題」と呼ばれていますが、2018年から18歳人口はさらに減少を続け、2028年頃までに105万人程度になります。この数字は予測ではなく、現在の人口から導き出されている数値なため、よほど大きな天変地異や、極端な移民政策を行ったりしない限りは、ほぼ間違いなくこの通りになります。
つまり、ここ1、2年で受験生を集めることができているかどうかが、その大学の将来を占う重要な指標となります。
教育の質の向上といったレベルではなく、教育改革、教育サービス改革を推し進められる組織改革や意思決定と意思統一を行うことができるか。
そして強力に魅力付けを進められる担当者を割り当てられるか。
真剣に考え、組織や立場の枠を超えた話し合いと意思決定を大学は迫られているのだと思います。
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