同窓会の意義
本日は、母校の多摩大学目黒高校の同窓会主催成人パーティに会長代行として参加しました。
会長挨拶を任されましたので、同窓会としては、少しでも同窓会を活用して欲しいという想いから、同窓会に参加することの意義についての話しをしました。
基本的にはこちらの記事の内容なのですが、キャリアコンサルティングの視点を入れて話しを組み立てなおしました。時間の関係で端折りながらだったので全ては話せてませんがそのメモをば。
・私はキャリアカウンセリングを実践や研究しているのですが、「カウンセリング」というと何か特別なことのように感じたり、心を病んでいる人が受けるものって言うイメージがあると思いますが、実はもっと身近なものです。
・皆さんが髪の毛を直したり、お化粧を直したりする時に鏡を見ると思うんですけれど、心の鏡ってないですよね。
カウンセリングの本質はカウンセラーが心の鏡になって、心の状態を映すことなんです。
・心の鏡って実は身近にあって、それは同窓会の場にもあります。
「高校生の時はあの友達のことあんまり得意じゃなかったけれど、お互いに高校以外の別の世界ができて、会ってみると以外に話せるな」とか、「先生と生徒の関係じゃない状態で先生と話すとまた別の感覚があるな」とか。
「あの友達は今すっごく頑張ってるな、、、やばいあせる」とか。
・そうやって相手を通して高校生の時の自分と今の自分を見直して、自分自身への理解を深めることができます。
・例えば「あせる」って感覚は頭で考えたことじゃなくて、自分自身の感性の部分です。同じ経験をしたって何も感じない人もいます。そこに他の人とは違う自分ってモノが現れているんです。
・「あせる」っていうその感覚を大事に、もう少し掘り下げていくと、もしかしたらそれはもっと自分が成長したいっていう思いの表れかもしれない。だから、「あせる」ってことだけを見るとそんなに感じたい感覚ではないかもしれないけれど、でもその感性を大事に見つめると、成長へ向かうための原動力にもなりえるんです。
・そういう場になれば、同窓会という場が、より意味と意義のあるものになると思います。
結構準備はバタバタだったのですが、結果的には多くの成人の参加者があり、一安心です。
運営には新成人の学年の一つしたの学年がお手伝いをすることを慣わしとしているのですが、今回もその子たちのお陰で無事に成人の方々をお祝いできました。
この場をお借りして改めて感謝いたします。
来年は成人パーティを楽しんでくださいね!
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