イガワヒロトのブログ

志について探求を続けるイガワヒロトが、いつまでも青臭い心(ブルーハーツ)でニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオなど)の批評や日常の思った事を青っちろい言葉で記事にします。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

【映画】ヴァージン・スーサイズ

(2007-04-30mixi レビュー掲載文章を加筆修正。書いた当時の空気感を残したかったので、当時のストレートな表現はそのままにした)

監督:ソフィア・コッポラ (Sofia Coppola) 出演: ジェームズ・ウッズ, キャスリーン・ターナー, キルステン・ダンスト, ジョシュ・ハートネット

ヴァージン・スーサイズ

謎の自殺を遂げた5人姉妹の姿を鮮烈に綴った青春ドラマ。

一言でこのドラマを表現すると↑のようですが、この作品の面白いところは、視点が近所の男の子達から姉妹を見ている所。

だから姉妹が自殺をした明確な理由は最後まで描かれていない。

いや、もしかしたら男の私には分からなかっただけかも知れない。

「だって貴方は13歳の女の子じゃないもの」

この台詞が僕をそんな気にさせる。

彼女たちが何故あんな行動をとったのか。今の私ではまだ分かる事が出来ない。

それがなんだか悔しくて。自分の無力さを改めて感じた。

きっとあの近所の男の子達もそう感じたはず。

あの少女たちの心の叫びに対して、女の子なら分かるのかな?

彼女たちはどうして欲しかったのか。

あと、この作品は演出が上手い!!

初監督作品とは思えない。

姉妹の「気まずい雰囲気」や「けだるさ」「喜び」などが、男の子達の視点を通して、観ている人に感じれるように描かれている。

私はこの「分かる」のではなく「感じれる」所がこの映画の一番の魅力なのだと思う。

だから姉妹の自殺の理由は分からないのだが、何となく感じることは男の私でもさせてくれる。

こういう、インスピレーションを刺激してくれる作品は観ていてとてもTough(上辺だけでなく中身があるというニュアンス)であると感じる。

加古隆のアニヴァーサリーというアルバムに入っている「黄昏のワルツ」もそう。

私のインスピレーションを強烈に刺激する。

まだ観ていない人は是非!心に残る作品です。

加古隆「アニヴァーサリー(SMJ(SME)(M))」