井川ヒロトのブログ

志について探求を続ける 井川 ヒロト が、ニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオ)などについて思った事を綴ります。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

若者フォーラム2012~これからの政治の話しをしよう~に行ってきました

若者フォーラム2012~これからの政治の話しをしよう~に行ってきました。

 

若者フォーラム

 

マイケル・サンデル (著), Michael J. Sandel (原著), 鬼澤 忍 (翻訳)

「これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学」

 

 

恐らく、マイケル・サンデルさんのこれからの「正義」の話しをしようにかけているのだと思い、ハーバード白熱教室のDVDは何度も見返しているほど好きなので行ってみました。

 

NHK DVD ハーバード白熱教室 DVD BOX

 

 

先にこのDVDの話しをしておくと、DVDBOX14000円は一見ちょと高いなと感じるが、NHKのDVDとかビデオシリーズは相場がむちゃくちゃ高く、DVD1枚で大体5000円前後くらいするし値段が下がらない。そう考えると7枚組のこのDVDボックスはお買い得だと思う。内容もむちゃくちゃ面白いし。

いずれこの内容についても考察をまとめていきたいと思います。

 

 

では、前置きが長くなりましたが、若者フォーラムについて

運営は明治学院大学法学部の学生が中心に行っているようですが、主催は総務省です。

 

内容は、主に若者の政治参加を促すさまざまな団体の代表者によるパネルディスカッションと、哲学者の小川仁志さんによる討論会(1対聴衆)でした。

 

 

全体を通しての感想は、若者の政治参加には、若者の視野を広げ、想像力を高めることが必要ということです。

日本は島国やコミュニティの中で物事を見て、考える体質から抜け切れておらず、視野や想像力が低い。それを改め、今世の中で起こっていることと自分自身へのかかわりについて感じられるようにしなければ、若者の政治参加を促すのは容易ではないということです。

 

そこで、私のロジックでは「志教育」が必要になります。以前の記事でも書きましたが志を有することの重要な条件の一つは、他人や社会に対する想像力です。この能力を意識的に「育成」していくことが問題解決のための必要条件です。

 

ではその育成の方法は・・・今頭の中にあるのをあーだこーだまとめてます。そのための志研究です。

 

 

パネルディスカッションについては、正直半分くらいはなんかそれぞれの団体の宣伝というか、活動内容の説明だったような印象があります。

聴く側の理解を深めていくうえで、話し手のバックボーンを知ることは意味がなくはないですが、どちらかというと、それは紙一枚くらいにまとめて配っちゃえばよくて、そんな彼らが「具体的に何をしたら若者の政治参加を図れるのか」についてもっとつきつめた話をして欲しかったなと。

 

まあ、どっちにしろあの場で何か具体的な案が出来上がらなかったかもしれないけれど、パネリストの組織の活動内容やどうしてその活動を行おうと思ったかといった事よりは、そっちの具体的方策を考えるプロセスの方が観てみたかった。

 

小川さんの討論会は時間の都合で最初の20分くらいしか居れなかったが、聴衆を引きこんだ議論を展開していて面白かった。最初のウォーミングアップくらいまでしかいなかったので、それくらいしか書けませぬ。。

 

やや辛口コメント寄りになりましたが、全体としては私自身発見もありましたし、若者の政治参加を促すうえでも良い企画だったと思いました。

 

 

 

以下、若者フォーラムの中で話されていたことのメモ。

直近の選挙の20代の投票率45%、60代以降は85%

若者にも投票に行ってほしい。

 

2006年を境に日本は、急激な人口増から、急激な人口減に大転換をむかえる。

衆院選69%

アメリカ大統領選は52%

日本の方が投票率が高い。

しかし、若者の投票率は高くはない。

しかし、若者の投票率が下がっているわけではない。

 

若者の政治、関心を持っている人の割合は増えている。

 

・自分のアウトプットで回りが変わるという成功体験が若者には大切

・白票でも良いので、若者が投票行動をすることで、若者の投票率が上がれば、政治家は若者を考えた政策をより考えるようになる。

・(石巻出身の人)震災が起こって、自分の家が今後も住めるかどうかといった場面に直面するまで、消費増税や税金の使い方などにはほとんど興味がなかった。それが、自分の住む場所がどうなるかが決まるという問題に直面して初めて政治に興味を持つようになった。

・アメリカでは投票に行くと、「I voted sticker」(私は投票に行った)というステッカーをもらえる。日本でもこうしたステッカーを作って、投票に行った人が政治参加をしているというメッセージを(主に投票に行っていない人に対して)発せられるような環境を作ってはどうか。

 

<パネルディスカッション参加者>

Youth create代表 原田さん

政治と若者をつなぐ活動を行う団体

 

エコリーグ 上地さん

若者の環境問題参加を促す団体

 

国際協力学生プラットフォーム「絆」 加藤さん

学生活動をつなぎ、活性化を図る団体

 

選挙へGO 代表竹内さん

若者の投票率を上げる団体

 

日米学生会議 橋本さん

日米の若者がディスカッションを通して平和を作ろうとする団体

 

わかもの科プロジェクト代表 古田さん

シチズンシッププロジェクト、市民の社会参加を促す団体

 

TEDIC代表 門馬さん

被災した子どもの学習支援をする団体

 

小川 仁志「人生が変わる哲学の教室(中経出版 )」