井川ヒロトのブログ

志について探求を続ける 井川 ヒロト が、ニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオ)などについて思った事を綴ります。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

日本人とオリンピック

伊集院光さんが、TBSラジオ番組「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」で言っていた僕も共感したオリンピックの内容をご紹介(要約)します。

伊集院光のばらえてぃー ノンアルコールドミノ毒入りの巻(ポニーキャニオン

今回のオリンピックでは、とても感動したが「それ言わなくてもいいのでは?」と思うことがあった。

まず、女子バレーのi-Pad使用について。

試合前にできる限りの準備をして、相手選手の分析などに利用して、その場で作戦を練るためにi-Padなどのハイテク機器を利用することは良いと思うが、スタンドにも試合中に分析をしている人がいて、その試合中の分析結果をi-Padに送る人がいて活用することにはちょっと違和感を感じる。もちろんルール違反はないのだろうが、それを「すごい技術」として誇れることかというと、そうではない気がする。

次に女子サッカーや柔道での今よく関係者から言われていることについて。

柔道はもともと人の道を究めるためとしての格闘技。レスリングのようなもともと決闘として行われていたものを、人が死なないようにスポーツにしていったモノと柔道は似て非なるものであると思う。

そんな中、「きれいな柔道、きれいなサッカーではこれ以上メダルを獲得するのは難しい」というのには違和感を感じる。人の道を究めることと、勝つこと、どちらを優先すべきかの問題だと思うが、もし人の道を優先させて負けてしまったとしても「いいじゃん」って思う。

もちろん、人の道を優先させようと思って、こっちはきれいな柔道で戦おうと思ったら、相手が4段だったらこっちは15段くらいの圧倒的な柔道をしなければならないし、自分は負けた時にけちょんけちょんに言われる立場にいないから分からないけれど。

でも、スポーツ関係者の中から「そろそろメダルを獲得するためには日本のスタイルにこだわっていてももうだめなのではないか」っていう声が出てくるのには違和感が感じるし、もし自分のスタイルを通して負けてしまったとしても、俺は「いいじゃん」って思う。

以上です。本当は伊集院さんのラジオなので間にいっぱいギャクを盛り込んでいますが、割愛させていただきました^^;

これは僕もずっと思っていたことだったので、伊集院さんがラジオで言ってくれてすっとしました。

僕も含めて日本人は皆、今年の男子柔道で金メダルが一つも取れなかったことには悔しさを感じた。

しかし、それでも日本人は日本人としての美しさを目指そう。そのために、この悔しさをバネにしよう。

日本人が日本人であるために。

上手く説明が難しいんだけれどワンピースのゾロvsミホークでのセリフがぴったりとはまる気がする。

ミホーク このまま心臓を貫かれたいか、なぜ引かん?

ゾロ   分からねえ、俺にもわからねえんだがよ。ここを一歩でも引いちまったら、なんか大事な今までの誓いとか約束とかいろんなもんがへし折れて、もう二度とこの場所に帰ってこれねえ様な気がする

ミホーク そう、それが敗北だ

ゾロ   へへへ、じゃあなおさら引けねえな

ミホーク 死んでもか

ゾロ   死んだ方がましだ

尾田 栄一郎「ONE PIECE 6 (集英社・ジャンプ・コミックス)」