チャットモンチーを聴きながらロックについて改めて考えた
(2009-03-16はてなダイアリーブログ掲載記事を転載)
チャットモンチー, Chatmonchy「告白」
チャットモンチーを聴きながら。
彼女たちのまっすぐな歌と歌い方は間違いなくロックだ。
女性シンガーなんて言わせたくない。彼女らこそがロックシンガーだ。
ロックシンガーによるロックを聴くと、いつでもまっすぐな気持ちに自分を引き戻してくれる。
ブルーハーツ、Sex Pistols、ハイスタンダード、彼らの歌はみんなそう。
でも社会で生きてる上ではそれだけでは生きられないってことも分かってる。
どっかのブルースマンが、ブルースの定義を聞かれてこう言ったそうだ。「ブルースってのは、どうにもならない困り事を言うのさ」(COWBOY BEBOP SESSION XX 「よせあつめブルース」より)
そう考えると、真逆のはずのブルースとロックが似てる気がしてくる。
まるでコインの裏と表のように。
一方はその思いを胸に刻んで。もう一方はその思いを前面に出して。
どっちもそれを表現することで、そんな自分の存在が許されるのではないかと考えるから。私はだから彼らがいるのだと思う。
それは聞く人も同じで。
だからロックは「生きたいんだ!」という意思そのものなんだと思う。