イガワヒロトのブログ

志について探求を続けるイガワヒロトが、いつまでも青臭い心(ブルーハーツ)でニュース・社会・政治・教育・作品(映画、演劇、インプロ、音楽、本、DVD、TV番組・ラジオなど)の批評や日常の思った事を青っちろい言葉で記事にします。※記事の内容は執筆者個人の見解であり、所属団体の公式見解ではありません。

樋口ゼミ企画クラシックコンサート


昨日は樋口裕一教授(http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/)のゼミが企画したクラシックコンサート「音楽の宅急便〜ジブリからクラシックへ〜」を観に行った。
詳細:http://www.tama.ac.jp/news/release/index.html#100720


樋口教授は以前の記事(http://d.hatena.ne.jp/hirokichinews23/20090704/1246674350)にも書いたが、その生き方を尊敬している。つまり、長いものには巻かれろという世の中の風潮にとらわれることなく、自信が正しいと思う事、正義を自分で考えて行動する。一見当たり前の様に思えるこのことも、誰かに合わせたほうが楽だしいやな思いもしない、だから貫き通すのは難しい。だから、こういう生き方をしている先輩にお会いすることは多くはないが、樋口教授が人生の先輩として私にその背中を見せていただいていることは私の勇気になっている。


樋口教授は250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)の著者であり、『頭がよくなるクラシック』(幻冬舎)などクラシック音楽関係の著書も多く、ゼミでもクラシックになじみのない人達にクラシック音楽の素晴らしさを伝えることをゼミの志の一つに置いている。


前置きが長くなったが、コンサートは素晴らしかった。
まず、会場はHakuju Hall(http://www.hakujuhall.jp/top/index2.html)で行われたがとても聞きやすいし、演奏者の方の表情もしっかりと観れて全身で音楽を楽しむことができた。


演奏も素晴らしかった。クラシックについては正直詳しくはないが、それでもピアノの新居由佳梨さん、ヴァイオリンの江島有希子さん、ソプラノの三宅理恵の演奏は一音目で会場の空気を創っていたことがはっきりと感じられてぞくぞくした。

しかも、ジブリ好きの私にとっては、ジブリ作品の曲はとても親しみを持って聴くことができた。なので、ジブリ作品という多くの人に親しみのある音楽をきっかけにクラシックに触れてもらうという今回のコンサートの主旨に少なくとも私はばっちりはまった。それに、子どもの来場者も見えたので子どもにもそういったきっかけを作ることができたイベントになったのではないかと思う。


ただ、この感じを不満ととらわれないように表現するのがとても難しいのだが、オペラについて感じた疑問が一つ。今までオペラについてまったく触れたことがなかったので、今回初めてオペラの歌を生で聴いた。だから私の認識は間違っているのかもしれないが、オペラの歌い方は強弱はあるが基本的に全てビブラートがかかっている。

それで、第二部で演奏された「鱒」や「糸をつむぐグレートヒェン」など外国語の曲はとっても心地よく聴けたが、第一分で演奏された「君をのせて」や「もののけ姫」など日本語の曲は、曲想(曲に込められた想い)と照らし合わせて聴いてしまうので、少し違和感を覚える部分もあった。

特に「もののけ姫」については、プロフィールにも載せている通り(http://www.hatena.ne.jp/hirokichinews23/)「もののけ姫はこうして生まれた。」という7時間の制作ドキュメンタリーを日本で一番観ている(と思う)ので、曲想も大体は分かっている。演奏者の歌っている時の表情やしぐさからは、その意図は原曲の曲想と大きな相違はない感じが伝わってくるが、どうしてもビブラートの分だけ、「もののけ姫」の曲想をどうとらえていて表現しているのかが分からなくなる。


謡曲とオペラを一色単に考えること自体が間違っているのかもしれないけれど、例えば美空ひばりさんなどは、涙、感動、遠い想い、せつなさ、広さ、川の流れ、海、言葉にならない感情、心地よさなどを表現するときにビブラートを強調している様な気がする。


オペラをよく鑑賞される方は、その辺りのビブラートと曲想についてどの様にとらえられているのだろうかと知りたくなった。もしオペラに詳しい方がいらっしゃいましたらその辺りの事について教えていただけましたら幸いです。