2年半前の日記のリライトであるが、私が小劇団の中で最も好きで面白いと感じている、パラドックス定数(日記掲載時はパラドックス定数研究所)http://www.pdx-c.com/html/past_p_nf3.htmlの観劇日記を振り返る。
【パラドックス定数研究所「Nf3 Nf6」】
2人芝居。
音響なし。
照明は白熱灯のみ。
暗転・場転なし。
劇場に舞台はなく、そこは単なる地下室。壁を囲むように観客が座る。
90分芝居。
面白かった。
ナチスドイツ終戦まぎわの史実に基づいたストーリー。
その部屋にはたった二人。エニグマを開発した数学者と、チェス好きの将校が居た。
その役者は完全に物語の中の人としてそこにいて、それを同じ部屋で傍観しているような、そんな感覚にさせられた。
出ハケ面以外の270度を囲まれた舞台ではそうでなければ役者は舞台に立つことができない。
役に成りきる覚悟、俺にはまだまだ足りていないと思い知らされた。